婚約者の浮気発覚…婚約解消と慰謝料請求する前の注意点とは?

公開日:2019.08.31  恋愛トラブル

結婚を断る女性

夢を膨らませる時期ともいえる婚約期間中に婚約者の浮気が発覚した場合は、事情によっては婚約の白紙撤回を検討することもあるでしょう。

この記事では婚約中の浮気による婚約不履行に関することや、婚約解消を切り出す場合の注意点について解説しています。相手の浮気がもとで婚約解消を望むようになった人や、実際に婚約解消に動き出そうとしている人は必見です。

 

婚約中の浮気は不法行為になる

意見が分かれる男女

婚約とは、結婚(婚姻)を約束する行為です。婚約とは法律行為であり、口約束でも成立し法的には「婚約=婚姻の予約契約の締結」とみなされます。

婚約の成立後はお互いに結婚を成立させる義務が発生し、結婚を実現するための努力をしなければなりません。そのため、婚約が破断になる行為を行うことは「不法行為」と考えられ、一方の相手に対し、損害賠償責任を負う義務が生じます。

 

不法行為になる「浮気」とは…?

婚約中の浮気は「不法行為」になると考えられていますが、この場合の「浮気」とはどういった事柄を指すのでしょうか。

 

「不法行為」になる「浮気」とは、婚約中の身でありながら婚約者とは以外の人物と性的関係を持つことを指します。性的関係を持つ相手の対象は異性だけではありません、同性であったとしても不法行為として認められる事例もでてきています。

婚約が有効に成立した後に婚約者以外の人物と1度でも性的関係を持てば、不法行為が成立します。

婚約者の一方は「浮気」した側に対し、婚約破棄を求めることができます。同時に、婚約者は「浮気」して婚約を破断にさせた相手に対し損害賠償を求めることができます。「浮気」した側が「浮気はしたけれど、1度きりのこと。婚約者と結婚の意思がある」と婚約の継続を求めたとしても、婚約者が納得して婚約の継続に同意しなければ、婚約を継続させることはできません。

婚約相手が「婚約していない」と主張する場合

婚約者が浮気を原因とする「不法行為」を指摘し、損害賠償を求めた際に、「浮気」した側が「そもそも婚約をしていない」と開きなおる事例が多くあります。

これは慰謝料の支払いを逃れようとする常套句でありますが、そのような主張を受けたとしても、第三者が見ても「この二人は婚約している」と認めることができる客観的な事実を提示することで対抗可能と考えられます。

 

冒頭で「口約束でも婚約は成立する」と記しましたが、法律的に婚約の事実を証明するためには口約束だけでは不十分であり、婚約者同士が結婚に向けた実際の行動があったかどうかが争点になる場合があります。

 

  • 婚約指輪を購入し授受があった
  • 結納を行った
  • 結婚式場の予約や日取りを決め何度か打ち合わせを行った
  • 両家で顔合わせを行った
  • 第三者に婚約者として相手を紹介していた

 

これらのような「婚約者同士が結婚に向けた行動」が事実としてあり、その証明ができれば、「そもそも婚約をしていない」という主張は打ち消すことができる可能性が高いでしょう。

 

婚約解消する際の注意点

婚約破棄のイメージ

婚約者が「浮気」した側に対して、「浮気したんだから、婚約解消して。慰謝料を払ってください。」と伝えることは簡単です。しかしながら、相手に対して慰謝料を請求する場合には、相手は責任を負いたくないため、「そもそも婚約なんてしていない」「浮気していたのは嘘」と開き直られることもあります。その場合には慰謝料を請求する側が「婚約した事実」「浮気の事実」を証明しなければならず、時には証拠物の提示が必要になることも考えられます。

 

婚約の解消と慰謝料を請求する意思を相手に伝える前に注意すべき点があります。

 

「婚約が有効に成立した事実」「相手が浮気した事実」を証明できるか確認

事実の証明にはどのようなものが証拠になるのでしょうか。見ていきましょう。

 

①「婚約」の証明

・賃貸借契約書にの同居人欄に婚約者と記載されている

・結婚式場や披露宴会場の予約・契約書

・婚約指輪や指輪の購入した際の資料

・結納を取り交わしたの証明資料

・婚約を証明する誓約書等

・相手が婚約者であることの意思を表すメッセージや会話の録音等

・親族、友人等の証言  など

 

②「浮気」の証明

・婚約者と浮気相手がホテルを出入りする写真・録画

・婚約者がラブホテルを利用したレシート等

・婚約者と浮気相手が恋愛関係にあることを証明するメッセージや会話録音

・婚約者が自ら浮気したことを認めるメッセージや録画・録音  など

 

もし、万が一に証拠となる資料を捨ててしまったというような場合でも、結婚式会場や指輪の購入店では資料を再発行してくれる可能性もありますので、諦めずに問い合わせを行いましょう。

お相手や親族、友人とやりとりしたメッセージの内容からも事実の証明に繋がるものもあります。嫌な思い出を捨ててしまいたいという気持ちはわかりますが、内容を見返されてみてください。

 

おわりに

婚約相手の浮気という事実は大変辛い経験であり、裏切られた側はその堪え難い事実を受け入れることすら困難で、自暴自棄になってしまいこともあるでしょう。ただ、傷けられた気持ちをしっかりと償ってもらう方法はあります。

諦めてすべてを投げ出す前に、ご自身の置かれた状況を冷静に確認されてみてください。

この記事についてのご質問や婚約解消に関するお悩みがあれば、ぜひご相談ください。

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タグ : 婚約破棄 婚約
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