同棲解消したい!お金などトラブルを防ぐにはどうすればいい?
公開日:2019.07.03 恋愛トラブル
結婚前の男女が一緒に暮らすことを広義的に「同棲」といいます。しかし、何らかの理由で同棲を解消したいと思った時、きれいに清算してお別れをしたいものです。
ここでは、同棲を解消して金銭面や考えられるトラブルなどを避けるにはどのようにしたらよいのかを紹介いたします。
もくじ
同棲解消時にありがちなトラブル
同棲を解消することの原因には、カップルの破局があることがほとんどです。二人で暮らす生活にピリオドを打つときにはいくつかのトラブルが考えられます。同棲を解消する際に起きがちなトラブルの一例をご紹介します。
金銭面のトラブル
暮らすためには、家賃や食費、水道光熱費など数多くの経費が掛かります。もし同棲解消に至った場合、支払いの清算をせずに出ていくといったトラブルも見られます。
また同棲期間中、経費負担の約束などが履行されなかった場合には、「負担歩合」の面でもめることもしばしばみられます。
住まいのトラブル
賃貸住宅の名義人(賃貸契約者)が家を出て、同居人であるパートナーがその家に残るといった場合は、いったん名義人との賃貸借契約を解消し、そのパートナーが新たに賃貸借契約を行うことが一般的です。この場合、大家の意向によって家賃の値上げを交渉してくる場合や、退去を求めてくる場合もあるので気を付ける必要があります。
また、どちらが家を出るかといった論点でトラブルに発展することも考えられます。
共有物のトラブル
家電や家具など、同棲の先にある結婚生活を見据えて買いそろえたものがある場合、その所有権についてもめる場合があります。中には同居人が飼育していたペットを置き去りにして出て行ってしまったというケースも。
同棲解消時のトラブルを防ぐには?
同棲を解消する場合は、人間関係・金銭関係・物品の所有問題など、それぞれに問題の種が存在しています。また互いが感情的になった結果、同棲解消に至る場合がほとんどですので、トラブルに発展する可能性が高まってしまうのが現状です。
では、トラブルを防ぐ方法はあるのでしょうか。
解消を申し出た側が相手の言い分を受け入れる
トラブルを防ぐためには、同棲解消を持ち出した側が、相手の言い分を受け入れることが早期解決への道です。
「貸したお金だけが増えていく」「生活費を入れてくれない」いうように目に余る債務不履行や、生活のルーズさが理由となる場合、こじれてしまうことも予想されます。
もちろん解消を申し出た側にとっては、「(新しい生活を手に入れるため)相手の言い分を受け入れることはやぶさかではないけれど、泣き寝入りしたようで悔しい」という感情が残されてしまいます。
弁護士に相談をする
話し合うことはもちろん、お互いの言い分を受け入れることが大切なのですが、同棲解消に発展するほど二人の関係が悪化している場合、話し合いによる解決が不可能なケースがほとんどです。
また、同棲解消に向けて不利益な条件を言い渡された場合や、同居人へ貸した金が高額に上る場合など、相手の言い分を受け入れられるほど寛容さを持てないケースも考えられます。
このような場合は、最終手段となりますが、弁護士など第三者に仲介してもらいながら解決の糸口を探すことも一案です。
同棲解消で慰謝料請求も?
結婚を見据えて同棲していたという場合もあるでしょう。また、婚約をしたから同棲に踏み切ったというケースも考えられます。このような場合、何らかの理由で同棲を解消すると「婚約破棄」に該当する可能性があります。
婚約破棄はお互いの生活を一変させますし、精神的な痛手を負ってしまうことさえあります。
単純に恋愛関係の延長上で始めた同棲の場合、「自由恋愛」と位置付けられ法的に守られる関係には当たらず、慰謝料を請求しても相手に金銭の支払い義務は発生しません。そのため、「婚約の有無」にかかわらず同棲解消時のトラブルを避けるため、同棲を始める前には合意書・契約書を交わすことも一案です。
泣き寝入りはしたくないという場合などには、一人で悩みを抱え込むことや、解決に向けて単独で動くことは避けましょう。解決のためとはいえ、親族を巻き込んでしまうことでさらに問題がこじれてしまうこともあるため、弁護士に相談することもよいでしょう。
おわりに
同棲を解消することで起こりうるトラブルとそれらを防ぐポイントについて紹介してまいりました。同棲はお互いの価値観のすり合わせが必要です。
また恋人や内縁関係というようなあいまいな間柄でもあるのでトラブルに発展したときにはどうしようもできない場合も考えられます。その中でも、婚約破棄などが理由で同棲を解消する場合には一人で抱えこむことはせずに弁護士に相談することも大切です。
wooorry
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