デートレイプ?睡眠薬の悪用も…恋人や友達からの性暴力
友達同士の軽い飲み会だったはずなのに、気が付いたらホテルで全裸だった。彼は大好きだけど、強引に性行為をされるので最近は二人で会うのが怖い……など、身近なところで受ける性暴力が女性に深い心の傷を負わせることがあります。
一般的にはこれらは「デートレイプ」と呼ばれているものになります。
今回は、デートレイプに追随し、一部騒がれつつある「デートレイプドラッグ」の存在についても解説します。
この記事のポイント
- デートレイプは友人や恋人など「身近な人」による性行為の強要
- 麻薬や睡眠薬を使うなどの悪質な行為も増えている
- 被害を受けたらすぐに病院で診断を受け、警察に通報を
- 性行為の強要に対し、慰謝料を請求することは可能
もくじ
デートレイプとは?
昨今、デートレイプという言葉がクローズアップされるようになりました。これは、身近な人による強姦や非合意の上での性行為を指しています。
「身近な人」というのは、友人や知人というようにお互いに面識がある存在を指しています。もちろん、恋人による強引な性行為もデートレイプに値すると考えることができます。性行為を断ったのに無理やりだった、避妊を望んだにも関わらず避妊をせずに性行為を強制された場合もデートレイプやデートDV(ドメスティックバイオレンス)と解釈することができます。
恋人との関係のように1対1での行為もあれば、気軽な飲み会の席などで一人の女性に対し複数の男性がデートレイプに関わるというような卑劣な行為もあります。
睡眠薬の利用も……増えるデートレイプドラッグ
このところ、睡眠導入剤が薬局で購入できるようになりました。また、医師の処方によって薬局で購入できる睡眠薬も存在しています。これらの薬の中には、アルコールとの併用によって酩酊状態などの副作用を引き起こすものもあります。
睡眠導入剤や睡眠薬をアルコールなど溶かして飲ませることで、酩酊状態を引き起こさせレイプをするという行為が横行しています。
このように薬を悪用することを「デートレイプドラッグ」と呼び、学生サークルやSNSで知り合った仲間同士のコンパなどで起こりやすいことが指摘されています。
デートレイプ被害を防ぐには?
楽しい宴席に参加することで仲間同士での交流を深めることはよいことですが、計画的な犯行よりも偶発的にデートレイプへ発展することも考えられます。
加害者による「酔った勢いで」「デートレイプドラッグを試してみたかった」などと稚拙な言い訳が繰り広げられていますが、偶発的な行為が主であれば、女性側も対策を講じやすいといえます。
では、いくつかデートレイプドラッグによる被害を防ぐ方法を紹介いたします。
飲み会で席を離れるときには注意
飲み会の席でトイレなどの理由で中座したときに、これまで飲んでいた飲み物にデートレイプドラッグを混入されることがあります。
中座する際は必ず飲み物を飲み終えてからにする、席に戻った後は手元のグラスには手を付けず新しい飲み物を頼み店員から直接手渡されたものに限り口をつけるなど行うようにしましょう。
服装に気を付ける
露出度が高いものや胸元などが強調される服装は、男性の視線を集めるだけではなく、簡単に性的な思考へ簡単に切り替えさせます。
ミニ丈やタイトスカートは避ける、ノースリーブやデコルテラインが見える服は避けるというように、ファッションにも気を使いましょう。
二人きりになるのを避ける
信頼できる相手でも、飲み会の場では個室などの密室で二人きりになることを避けましょう。自分自身が好意を持っている相手であればなおさらです。
もらった薬には手を付けない
アルコールに混入せずとも「疲れが取れる薬」「酔わないための薬」などと称してデートレイプドラッグを飲ませることがあります。
もちろん、これらの薬は偽りのものであることが大半なので、手渡されてもその薬には手を付けないようにしましょう。
また、周りの参加者が手渡された薬を飲んでしまった後「一気飲みコール」などが湧き起これば危険です。その場で一気飲みをやめさせることはもちろん、その女性を男性から遠ざけましょう。
もし性暴力の被害にあったら?
気づいたら、ホテルの中にいて全裸で眠っていたらしい。下腹部や局所に特有の痛みが残っているなどで性暴力の被害に遭ったことに気づく女性もいます。
デートレイプドラッグの場合、アルコールの種類や量によって「その時の記憶がない」という場面が多く、状況証拠が「性暴力を受けた後の出来事」しか残らないこともあります。
また動画や画像を撮られていることもあり、その後の二次被害なども懸念されます。
もし、性暴力の被害に遭ったらまずは病院へ行くこと。婦人科がある病院で適切な処置をしてもらい、証拠となる体液の採取やそのほかに外傷がないかなどを調べてもらいましょう。心身のケアを最優先させて、カウンセリングなどが必要であれば専門的なケアを受けることが大切です。
相手がわかっている場合は、診断書とともに被害届を提出することで警察の介入があります。その後の状況に応じて示談交渉などに臨むようにしたいものです。なお、警察に通報することができない事情がある場合でも、当事者間の話し合いで慰謝料を請求するなど示談交渉を行うことは可能です。
性暴力・デートDVの被害は誰にも言えない出来事かもしれませんが、自分一人で解決できることでもありません。泣き寝入りすることがないよう、法律の専門家に相談をすることをおすすめします。
被害にあったらすぐに相談を!
デートレイプドラッグに関することや、デートDVなど、メディアなどで注意喚起が湧き起こっていますが、残念ながら後を絶たない現状があります。
知人や信頼している相手からのDVは体もそうですが、気持ちが壊れてしまいます。それを防ぐための知識を身に着けることも必要です。もし、被害に遭ってしまった時は迷わずに法律の専門家に相談をしましょう。

wooorry

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