ナイジェリア詐欺の手口とは? 被害に遭ってしまった時の対処法について

公開日:2019.10.25  詐欺被害 , その他

ナイジェリア詐欺に引っかかりそうなパソコンと銀行口座ナイジェリア詐欺は国をまたにかけた詐欺のことです。古くからある詐欺事案ですが、令和の時代になっても収まるところを知らない詐欺のひとつとも言われています。

自分は引っかからないと思っている人が詐欺のターゲットになってしまうこともあるようです。

この記事ではナイジェリア詐欺とはなにか、その手口や引っかかったときの対処法について紹介します。

 

ナイジェリア詐欺とは?

ナイジェリア詐欺とは、国際詐欺の一般的な呼称です。国際ロマンス詐欺のように結婚や恋愛感情、人道的な支援などを逆手に取った詐欺とは異なり、貿易が関係する商取引や儲け話などに絡んだ詐欺事案が多い傾向にあります。

1980年代ころから横行する詐欺事案ですが、現状ではインターネットの普及によりSNSなどを経由した事件が多いのが特徴です。

 

ナイジェリアでの取引の話が多かった

なぜ、「ナイジェリア詐欺」と呼ばれるようになったのかというと、詐欺のターゲットに対してナイジェリアでの商取引があるというように、詐欺ストーリーの舞台をナイジェリアとすることが多かったためと言われています。現在では他国が詐欺の舞台でも「ナイジェリア詐欺」と言われることがあります。

 

今では手口が巧妙化していますが、かつては英文の手紙や電子メールが届くことが詐欺の始まりだったので「ナイジェリアの手紙」と言われることもあります。また、この詐欺の手口はマネー・ロンダリング(資金洗浄)に関わることも多く、マネー・ロンダリング(資金洗浄)を規制するナイジェリア刑法419条に抵触することから「419詐欺」と言われることもあります。

 

ナイジェリア詐欺、実際の手口を公開

ナイジェリア詐欺の犯人ナイジェリア詐欺の手口は多岐にわたっており、エグゼクティブ層や投資家などの資産家をターゲットにした大掛かりものから、個人でオークションに出品した商品を介して詐欺被害にある可能性もあります。

 

1.身近な「オークション詐欺」

何らかの商品をオークションに出品した際、海外アカウントから質問欄に「この金額で購入するので、ナイジェリアに国際スピード郵便(EMS)で送ってほしい」というような内容の文面が寄せられることがあります。

一例となりますが、日本国内での販売を想定した出品価格の数倍もの即決価格を提示し、すぐに発送を促します。その後支払いの段階で「手違いがあったのでEMSが受け取れない。発送者が手数料を支払ってもらえれば受け取ることができる。商品代金と手数料を上乗せした額を送金する」というようなメールを送り、入金確認後に連絡を絶つという手口です。

 

この手口では、オークションの出品商品と送金した手数料、個人情報などが盗まれてしまう可能性があります。私たちの身近で起こりやすい国際詐欺とも言えるでしょう。

 

2.マネー・ロンダリングに関連する詐欺

マネー・ロンダリングに関連する詐欺は、海外を相手にしたビジネスや貿易取引を行う人などがターゲットになりやすい詐欺です。国家レベルの高官やその親族を名乗る人が「秘密資金を海外に送金したい、取引と見せかけ一時的にあなたの口座に資金を預かってほしい」という持ちかけをしてきます。

 

この口座貸しの見返りとして、送金資金の一部を渡すという条件で相手を信用させることが手口の一部です。

その後何らかの理由づけをされ指示された手数料の振り込みに応じると、何度目かの振り込みの後で連絡が取れなくなり詐欺だと気づくケースが多いようです。

場合によっては口座番号や名義、暗証番号などの情報も引き出されてしまい、口座の資金がすべて盗まれてしまうというケースもあります。

 

この他にも、大型商談を持ち込み、偽造小切手などで支払うといった事案も典型的なナイジェリア詐欺の例です。請求したサンプル品や商品現品のほか、手数料などと称した現金搾取などが被害内容になります。英文メールではなく、日本語を用いたアプローチをする詐欺集団もあるようですのでご注意ください。

 

ナイジェリア詐欺の被害に遭ってしまったらどうすればいい?

ナイジェリア詐欺に引っかかった男性ナイジェリア詐欺は誰もがターゲットになりうる詐欺です。

英文のメールや不審なアカウントからの接触は無視をすることが最善の対応策とされていますが、万一ナイジェリア詐欺に引っかかってしまった場合どうすればいいのでしょうか。

 

詐欺に遭った金銭や商品の返還請求を行いたいという場合、指定された振込先や発送先が多岐にわたることがあり、金品のすべてを取り戻すことは難しいことが多いと言われていますが、まだ諦めるには早いかもしれません。

多くの方は、外国の相手に対しどのようなアクションを起こせばいいのかわからないかと思います。また、返還請求を行う相手が大きな詐欺組織だとすると、一人で行動を起こすのは身の危険を伴うことも考えられます。

リスクがあると思われる外国の相手に対しアクションを起こすには、法律の専門家である弁護士に相談をすることをおすすめします。

 

おわりに

ナイジェリア詐欺は国際詐欺の一般的な俗称と考えられており、全世界で展開されるものとなりました。今では企業や個人をターゲットにした詐欺事案が増えています。手口も巧妙化しているうえ、身近なオークションなどの商取引がきっかけになる場合もあるので、気を引き締めて取引を行うことが求められます。

この記事に関するご質問やナイジェリア詐欺に関するお悩みがある場合には、ぜひ当事務所の無料相談窓口にご相談ください。

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