妻の妊娠中の不倫がバレた。慰謝料は普通の不倫と同じ?

公開日:2020.02.08  不倫の慰謝料

この記事のポイント

 ✔︎妻が妊娠中の不倫は、健康状態への影響も鑑みて慰謝料が高額になる傾向がある

 ✔︎子供からの慰謝料請求は認められないが、妻からの慰謝料の中に子供の存在が反映されている


妻の妊娠中は、夫の不倫が発生しやすいとされています。もし不倫が発覚した場合、妻が妊娠していることを理由に慰謝料の扱いは変わってくるのでしょうか。この記事では、妻が妊娠中に不倫が発覚したら、慰謝料の扱いはどのようになるのかについて解説をします。

妻(被害者)が妊娠中の不倫は生じやすい

妻が妊娠をして、やがて新しい家族を迎えることは、夫婦にとって喜ばしいことであると同時に、夫にとっては、働く意欲を掻き立てる原動力となります。ところがその一方で、妻が妊娠中は、夫が不倫に走りやすいとされています。慰謝料について考える前に、なぜそのような事態になるのかを押さえておきましょう。

夫に父親としての自覚がない

妻が妊娠する世代だと、夫もまだ会社内での立場が弱いことが多いので、精力的に仕事をして実力を認めてもらおうとします。このため、家庭のことを考えることが疎かになり、なかなか父親になるという実感が芽生えません。仕事上のストレスも溜まることも一つの原因かもしれませんが、安易な安らぎを求めて不倫に走ってしまうのかもしれません。

妻が不在になる

出産の方法には、いろいろな選択肢がありますが、中でも実家に帰って出産に臨むという人は少なくありません。この場合、出産予定日の数カ月前から出産後数カ月の間、妻が不在の状態になります。さらに妊娠期間中は、どうしても夫婦間の性交渉を控えてしまうために、夫は長期間にわたって性欲を抑えなければいけません。

人恋しさ、性欲の高まり、一人暮らしの気ままさなどの要因が重なり、つい不倫に走ってしまうのかもしれません。

妻(被害者)が妊娠中の不倫の慰謝料相場と慰謝料額に影響する要因

妻の妊娠中の不倫が発覚し、慰謝料を請求される展開になった場合、慰謝料の相場はいくらくらいなのでしょうか。ここでは、慰謝料の相場を明らかにするとともに、妻が妊娠中だと、慰謝料にどのように影響するのかについて解説します。

慰謝料の相場は?

一般的な不倫による慰藉料の相場は、不倫が原因で離婚することになった場合、100万円~300万円です。また婚姻を継続する場合は、50万円~100万円です。

婚姻を継続する場合、家計が同一であることから、妻が夫に慰謝料を請求することは、一般的にはありません。ただし、妻が不倫相手に慰謝料を請求した場合に、不倫は「共同不法行為」だとして、不倫相手から夫に対して、慰謝料の一部負担を請求されることがあります。

妻の妊娠が慰謝料に及ぼす影響とは

妊娠中の女性は、心身ともに健康な状態を維持しないと、安心して出産に臨むことはできません。妊娠中に夫の不倫が発覚すると、精神的なダメージは相当大きなものになるため、健康を維持していくことが困難になります。このため、将来の不安ばかりか出産への不安を背負うことになることになるので、慰謝料が加算される要因となります。

また、夫と不倫相手の性交渉が自宅で行われた事実があると、不倫相手が使用した寝具や浴室の備品などを二度と使用したくないという心理が働きます。この場合、これらの家具や備品を新しいものに買い替える必要があることから、購入と処分に要する費用が慰謝料に加算されることになります。

子供から加害者に対する慰謝料請求はできるのか?

親が離婚することによって、子供は本来両親から受けるはずであった愛情や、家族で過ごせたはずの時間が奪われる、転居を余儀なくされるなどの環境の変化、経済状況の変化により進学を諦めたりするといった損害を被ることがあります。こうした損害に対して、子ども自らが、不倫をした親や不倫相手に対して慰謝料の請求ができるのでしょうか。

もちろん請求自体は可能であり、最終的に訴訟を起こすことも可能です。ただし結論から言うと、慰謝料の請求を認めてもらうことは難しいと言わざるを得ません。

現在の一般的な考えでは、不倫によって夫婦が離婚した場合、夫婦の関係は破綻したことになります。しかし、離婚した後、どちらか一方の親が親権を失ったとしても親子関係が破綻したことにはなりません。離婚後であっても愛情を注ぐことも資金を援助することも可能だということです。

もし損害を被ったとしても、不倫が原因ではなく、親の愛情の在り方の問題だと解されるため、慰謝料の請求は基本的に認めてもらえない傾向にあるようです。

ただし、夫婦間の慰謝料請求において、子供がいる場合は、金額が高くなる傾向があることから、間接的に子供の慰謝料を請求しているという考え方もできます。

慰謝料を請求されてから解決までの流れ

不倫相手の妻が妊娠中に生じた不倫が発覚して、不倫相手の妻から慰謝料を請求された場合、解決するまでどのような流れを辿るのかを追っていきましょう。

内容証明郵便が送付されてくる

不倫が発覚すると、不倫相手の妻本人から、もしくは妻の代理人(弁護士)から、不倫を理由として慰謝料を請求旨が記載された書面が内容証明郵便で自宅に届く可能性が高いでしょう。

慰謝料の請求は、通常、示談交渉(当事者間の話し合い)を行い、話し合いの折り合いがつかず解決できない場合に、裁判で解決を図られます。

そのため、被害者側はまず示談交渉を始めるために、不倫した当事者に対して、慰謝料請求の意思を伝えます。方法は上記のとおり、内容証明郵便による書面での通知が一般的ですが、本人から直接電話で伝えられたり、面会して話し合いを行われたりするケースもあります。代理人(弁護士)から電話で連絡を受けることもあります。

慰謝料請求に対する方針を決める

慰謝料請求の書面が届いたら、まず書面の内容から被害者がどこまで事実関係を掴んでいるのかを推察することが重要です。通常、相手が把握している事実が書面に記載されています。請求が相手の誤解によるものである場合や、事実と異なる事情が記載されている場合には、相手に対し正しい事実を説明する必要もあります。

相手の把握してる事実が真実である場合には、事実を認め、真摯に謝罪したうえで、慰謝料の金額や支払い方法を交渉する流れとなるでしょう。

回答書の作成は法律の専門家にサポートをしてもらう

慰謝料請求に対する方針を固めたら、自分の考えを記載した回答書を作成して内容証明郵便で送付します。

相手の心情を考えるとできるかぎり早急に対応を行うことが望まれますが、法的な権利・義務に関する回答書面を作成するには専門的知識を持った上で慎重に作成することが一番です。法律的に瑕疵の無い内容で回答するために、回答書の作成に際しては、法律の専門家のサポートを受けた方が、適切で的確な回答書をスムーズに作成することができます。

合意すれば示談書を作成して解決をする

折り合いがつくまで示談交渉は継続するでしょう。双方の考えを書面で伝え合い、折り合える点を探ります。

示談交渉がまとまれば、示談書を作成して決着します。示談書の作成に際しては、万全を期すという意味で、法律の専門家に依頼することが望ましいでしょう。

示談ができなければ裁判になる可能性がある

不倫が事実であり、その証拠もきちんと揃えられているのであれば、争点は慰謝料の妥当性と支払方法に絞られます。この場合、多くは示談によって決着がつけられますが、どうしても折り合いがつかない場合は、被害者側が裁判による決着を図ることを希望することになります。

ただし、裁判が開始された後も、和解による解決方法があります。和解が成立しない場合は、最終的に判決に従うことになります。

慰謝料の減額のためにできること

不倫相手の妻が妊娠すると、出産後の準備を進めることから何かと出費がかさみます。そうした中、不倫が発覚して、慰謝料請求をされたとしたら、費用の捻出が困難なことがあります。請求額が高額すぎて支払い困難な場合、どうすればいいのでしょうか。ここでは、慰謝料を減額するためにできることは何かについて探っていきましょう。

強い反省の意を相手に示し、誠実に対応することが一番重要

慰謝料の請求額は、相場を睨みながら決めていきますが、被害者意識が強い場合は、どうしても高額の請求になる傾向があります。慰謝料は、被害者の資産を増やすことを目的としたものではなく、傷ついた心を癒すための代償だと考えた場合、被害者の感情を和らげることで、慰謝料の減額が望めることがあります。

そのためには、不倫について深く反省しているという姿勢を見せるとともに、被害者に対して心より謝罪をすることが望まれます。

おわりに

妻の妊娠中の不倫は、夫婦間の問題だけでは収まらず、生まれてくる子供の将来を巻き込む問題になるため、被害者側の感情は高ぶりやすく、解決は容易ではないかもしれません。

一般的な不倫と異なり、不倫相手の妻が妊娠中の不倫に伴う、慰謝料請求には数多くの配慮すべき課題があります。それらの課題を専門的知識や経験なく対応することは困難であり、不安がつきまとうでしょう。慰謝料問題には、弁護士にまずは相談した上で、解決方法を検討しましょう。

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タグ : 不倫
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