リベンジポルノとは?慰謝料の請求方法と相場、リベンジポルノ規制法について

公開日:2019.10.10  不倫の慰謝料 , 恋愛トラブル , その他

別れた恋人が友達やインターネット上に自分の裸の写真を公開しているというような「リベンジポルノ」は、一度流出してしまったら全てをなかったことにできないほど、拡散力を持っているといっても過言ではありません。

この記事では、これらを規制する「リベンジポルノ規制法」に関する概要と相手に慰謝料を請求する方法、慰謝料相場についてご紹介します。

 

リベンジポルノとは?

リベンジポルノとは、復讐を意味するリベンジと、性的な興奮をあおるようなわいせつな画像などを意味するポルノグラフィーを合わせた造語です。一般的に恋人や夫婦同士である男女間において撮影した裸の画像などを削除せずにインターネット上に拡散する行為をさしています。

特に、別れた恋人や夫婦の間で行われることが多いのが特徴的です。「裏切られた腹いせ」や「今の恋人が許せない」などという理由から、スマートフォンなどのデジタル媒体に記録されている画像や動画をインターネット掲示板やSNSなどに投稿する行為が典型的な例となっています。

 

一度流出すれば、なかったことにするのは難しい

リベンジポルノは、一度インターネット上に流出すれば世界中で不特定多数の人に閲覧されてしまう可能性があります。誰がどこで閲覧したかということを特定することは難しいうえ、閲覧者がそれぞれに画像を保存すれば、一枚の画像に対するコピーがたくさん作られることもあります。

初めに流出したと思われる画像を削除しても、別のところで新たな被害が生まれてしまうこともあり、なかったことにするのは難しいのが現実です。

 

また、そのリベンジポルノ画像が改変されて広告などに使用されるケースもあります。たった一枚の画像でも、大きな被害を生み出してしまう可能性があることを覚えておく必要があるでしょう。

 

リベンジポルノ規制法の概要

恋人や夫婦間など私的に撮影された裸の画像などをインターネットなどに流出させることで、一般人の毎日の生活を脅かす行為を規制するのがリベンジポルノ規制法です。この法律によって被害者の支援体制を整えるとともに、個人の名誉や何気ない生活を侵害するような被害を拡大しないようにすることが目的とされています。

 

リベンジポルノ規制法は、正式には「私事性的画像記録の提供等による被害の防止に関する法律」といい、平成26年に施行されています。

これは、性交の模様や性欲を刺激させる意図を持って裸体や体の性的な一部分を強調する画像などをデジタル記録に残し、インターネット上に流出させることを規制する法律です。

 

刑罰として、撮影対象者を特定できる方法でリベンジポルノをインターネット上に流出させた場合は三年以下の懲役または50万円以下の罰金に処されます(第三条)。

この法律の第六条では、リベンジポルノを未然に防ぐために、国や地方公共団体に対し教育活動や啓発活動の充実を促すことを盛り込んでいます。

 

画像を撮らせてはいけない

先述の通り、学校や家庭などにおいてモラル教育を含めたリベンジポルノに対する指導などを行うことが法律に盛り込まれています。

リベンジポルノは、匿名掲示板や海外サーバー経由で投稿されるというように水面下で横行するため、収束は難しいとされています。

流出をあらかじめ防ぐためには、相手に請われても撮影させないことが最善の予防策といえるでしょう。

撮影した当時は信頼関係があるために二人だけの秘密にできた画像も、別れた後に流出させる可能性があるため、二人だけの秘密と位置付けた画像も撮影しないことが身を守る方法です。

 

リベンジポルノの慰謝料を請求する方法と相場について

リベンジポルノの被害にあった場合、名誉毀損やプライバシーを侵害したことに対する慰謝料を流出させた相手に対して請求できる可能性があります。

 

インターネット上における一般人同士の名誉毀損やプライバシーの侵害に対する慰謝料請求の場合、相場としては10万円~50万円ほどと考えられています。ただし、この相場額は一般的な名誉毀損例であり、リベンジポルノという形で裸の画像が流出した場合に、被害者の精神的苦痛やプライバシーの侵害をより強く訴えることも可能なようです。

そのため、相場の最高額と考えられる50万円よりも高い額で請求できる可能性があります。

 

リベンジポルノの流出によって精神的な負担がかかり病気などの後遺障害を負った場合や、リベンジポルノや後遺障害が原因で失業し、収入が減ってしまったという場合も、通院費や休業補償分などを慰謝料に上乗せできる可能性があります。

 

慰謝料を請求する方法

慰謝料を請求したいと考えた場合、告訴によって処罰を求めるとともに損害賠償請求を行うほか、示談交渉などが考えられます。

 

いずれの方法においてもメリットやデメリットが存在しますし、被害者自身の精神的負担が大きくかかってくることでしょう。慰謝料を請求したいと考えた場合、一人で行動することで暴言や心無い発言を相手から受けたり、最悪の場合は暴力被害に遭ったりする可能性も考えられます。

まずは法律の専門家である弁護士に相談をし、慰謝料請求について最善の方法を模索していくことをおすすめします。

 

おわりに

恋人や夫婦間でもスマートフォンやデジカメ、ビデオカメラなどに裸の画像を収めないことが一番の予防策です。

万が一、被害者が知らないうちに撮影されており、何らかの形でリベンジポルノがインターネット上に流出した場合は、慰謝料を請求できる可能性があります。被害者が不利益を受けないように、弁護士に相談をしながら最善の方法で慰謝料請求の方法を模索することをおすすめします。

この記事に関するご質問やリベンジポルノに関するお悩みがある場合には、ぜひ当事務所の無料相談窓口にご相談ください。

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