不倫と浮気の違いとは?不倫に陥るのはどんな人?
公開日:2019.07.03 不倫の慰謝料
一般的に倫理観に反する恋愛が「不倫や浮気」としてとらえられます。浮気や不倫をされることは、どちらの言葉であったとしても「相手に裏切られたという気持ち」にとらわれるでしょう。
では、「不倫と浮気」この二つの言葉には何らかの違いがあるのでしょうか。ここでは、「不倫と浮気」この言葉の違いをクローズアップし、更に慰謝料を請求された場合の対処法などをお伝えします。
もくじ
不倫・浮気とは?
「一度きりの不貞行為(いわゆる肉体関係)だから浮気」など、不倫を非難されたときに繰り出される言い訳を耳にした経験を持つ方もいることでしょう。
でも、それを信じることができないのが「不倫や浮気をされた側」です。
また、「不倫をした側」としては、許しを請うために「不倫ではない、浮気である」と逃げ道を作ることもあります。
では、「不倫」と「浮気」この二つの言葉に定義や違いがあるのでしょうか。
不倫とは?
一般的な見解として「既婚者がパートナー以外の異性と恋愛関係にある」といった場合に「不倫関係にある」ととらえることができます。
中でも「パートナー以外の相手と肉体関係(不貞行為)がある」、「定期的に逢瀬(おうせ)を重ねている」というように、婚姻関係があるにもかかわらず深い関係を持っている場合に、愛情の有無を問わず「不倫」という言葉が使われることもあります。
また、不倫関係の相手が独身者でも、既婚者が当事者である場合には、不倫関係にあるとされます。
それに加え、不倫に関しては、片方でも既婚者である時点で、共同不法行為といい、どちらにも非があるとされます。
関連記事:不倫は共同不法行為?その意味を解説
浮気とは?
一方で浮気とは、「独身者が、恋人以外の相手と恋愛関係にある」ことを指しています。浮気の場合、肉体関係がなくても、恋人以外の異性と一緒に食事やデートをしたというだけでも「浮気」とされることもあります。また、さらには愛情の確認がない関係でも「浮気」としてみなされることも多いのが特徴です。
また、不倫と比べて「深入りせず、ライトな関係」であることを強調したい場合に使われることもあります。
不倫・浮気の違い
先に挙げた内容をまとめていえば、既婚者の恋愛や肉体関係(不貞行為)が「不倫」であり、独身で恋人以外の相手との異性関係を「浮気」と大まかに分類することができます。
しかし物事のとらえ方には個人差があり、「既婚者でも肉体関係がなければ浮気」「肉体関係があっても、恋愛感情がなく一度限りの関係であれば浮気」ととらえる人もいます。
また、不倫は読んで字のごとし「倫理観に反する」ことを意味しています。既婚者の恋愛や肉体関係の場合、どんなにライトな付き合いだと言い訳をしても、妻や夫である人が「不倫」だと認識すれば不倫であるといえます。
ちなみに、とある調査によると、男性はキスをするかどうかが不倫のラインと考える人が多いのに対し、女性は手を繋いだどうかを不倫のラインと考える人が多いとされており、男女差によっても不倫のラインは異なるといえます。
不倫や浮気をしていると慰謝料が請求されることも。
もしも、あなたが不倫や浮気の当事者であった場合、妻や夫が気づくと慰謝料を請求されることも考えられます。最近では、IT化が進んだ影響で、不倫の発見率は年々高くなっているとされています。
また、不倫を発見した場合、慰謝料請求したい人の割合は、以下となっており、半数以上が、もし不倫を発見した場合慰謝料請求したいと考えていることがわかります。
(参照:不倫したらタダじゃ済まされない? 実際に慰謝料請求をしたい人の割合は)
では、実際に不倫をしてしまい発覚し、慰謝料を請求された場合、その後どういった流れになる可能性があるのでしょうか。大きく分けて、以下のようなことが発生する可能性があります。
・慰謝料を支払い、示談交渉を進める
・調停で慰謝料の額を話し合う
・裁判によって慰謝料の判決を受ける
このような交渉事は当事者間だけでは到底解決できるものではありません。背景がどうであれ、不倫をしていた側に非が認められる場合が多く、当事者は不利な立場になります。このような事情から、相手主導で全て決定してしまうことも少なくありません。しかし、相手主導による策に応じることは、良い解決方法とは言えません。
倫理に反したからといって、相手の言いなりになるのではなく、これまでの状況を整理し、請求された慰謝料が相当額なのか精査することも必要です。
また、その場合、話し合いなどが進んでからでは遅いことが多く、できるだけ早い段階で、法律に詳しい専門家に相談し、解決に向けた行動をとることをおすすめします。
おわりに
既婚者が配偶者以外の人と不貞行為に至ることは「倫理観に背く行為」といえます。
不倫で裏切られた側が不幸であるとみられがちですが、不倫の結末にある慰謝料問題、調停・裁判などに発展した際に、不利なのは言うまでもなく不倫をした側です。不倫関係に陥ったその時はよくても、その向こうにある「償いや清算」などの場面で厳しい思いをすることになるでしょう。
このように、被るリスクが大きいことが不倫のデメリットです。
もし、あなた自身が不倫関係を続けている場合、いったん足を止めてみましょう。不倫のリスクや、あなた自身の状況について考えてみてはいかがでしょうか。
wooorry
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