不倫から結婚できる?略奪婚がおすすめできない理由

公開日:2019.08.23  不倫の慰謝料

幸せな結婚

不倫は「未来がない関係」といわれるように、大半が失恋に終わってしまいます。しかし、中にはいくつものハードルを乗り越えて結婚に至るカップルもいます。果たして略奪婚で幸せになれるのでしょうか。不倫自体リスクが多いですが、その先にある略奪婚も率直に言っておすすめできません。今回は、不倫や略奪婚がおすすめできない理由をご紹介します。

 

 

不倫から結婚できると信じてたけれど……(Kさん)

新人OLとして仕事を頑張っていたKさんは、同じ部署のリーダーBさんに恋心を抱きます。

2人の中が親密になるにつれ、彼は「妻とはうまくいっていないから離婚する」「誰よりも君が一番だ」と甘い言葉を告げるようになりました。Kさんも彼の言葉に期待を寄せ「いつかは結婚できるだろう」と待つこと早3年。

しかしKさんが結婚の話を出すとBさんはうやむやにし、Kさんの元を離れ結局家庭に戻ってしまいました。現在Kさんは、Bさんの妻であるYさんから慰謝料請求をされて訴訟に至っています。

今、彼女の手元に残っているのは「彼と結婚して幸せな家庭を築くはずだったのに」「普通の恋愛をするチャンスを逃してしまった」という後悔です。

 

不倫はスリルを伴うことから瞬間的に燃え上がりますが、Kさんのように実りがないケースは少なくありません。

相手の配偶者に関係がばれてしまったら、慰謝料を請求される可能性もあります。不倫の代償は思っている以上に大きなリスクです。

 

子供ができて結婚。幸せな家庭はどこへ?(Mさん)

落ち込む女性Mさんが不倫中の上司の子供を妊娠したのは5年前のこと。上司の元妻から多額の慰謝料を請求され、勤務先にも不倫がばれてMさんは退職。上司は異動したものの居心地が悪く、転職を余儀なくされました。

Mさんは上司と結婚できましたが、待っていたのは過酷な日々でした。夫となった上司は転職により収入が大幅にダウン。Mさんが思い描いていた新婚生活は夢に終わりました。

一方で、離婚後も元妻との子供Cちゃんとの親子関係は続きます。毎月5万円の養育費は、確実に家計を圧迫しています。

さらに、夫とCちゃんとの定期的な面会にもMさんは複雑な思いを抱えています。「食べ物の好みが似ているんだ」「俺の小さい頃に似てるんだ」と、目を細めてCちゃんのことを語る夫。そんな実の子への愛情を断てるわけもなく、「夫の前の家庭」の存在に心を乱される日々が続いています。

 

社内不倫は後ろめたい気持ちだけでなく、異動や退職などの社会的な制裁を受ける可能性もあります。

また、再婚できたとしても、元妻への慰謝料や子供への養育費など経済的なダメージは思いのほか大きいものです。子供に対する扶養義務は離婚後も続き、民法877条に基づいて養育費を支払わなければなりません(養育費は収入や環境などをもとに決められますが、ここでは詳細を割愛します)。

 

不倫から略奪婚に成功!しかし愛は冷めた(Uさん)

愛が冷めた夫婦同窓会がきっかけでW不倫が始まったUさん。慰謝料や子供の親権などあらゆる問題を乗り越え、ようやく略奪婚に成功しました。

「こんなに好きなんだから、今度こそ幸せになれるはず」と期待に胸を膨らませましたが、いざ結婚生活が始まると、相手の嫌なところが見え始めます。当初の気持ちはどこへやら。Uさんの彼に対する愛情は冷めてきています。

不倫関係だった頃は、悪いことをしているという背徳感や、ばれたらどうしようというスリルが快感となっていました。しかし今Uさんが思うのは「手に入れてしまえば、こんなに早く飽きるものなのね」ということです。

もちろん、愛情が冷めてしまったのはUさんだけではありません。近頃、Uさんの夫の身辺に新たな女性の影が見え隠れし、Uさんを悩ませています。

 

W不倫は、双方の配偶者から慰謝料請求されるなど揉めて泥沼化する可能性があり、非常にリスキーです。

また、やっとの思いで略奪婚に成功しても、気持ちが昂っているときには見えなかった互いの本質が明らかになり、愛情が冷めてしまうこともあります。

 

おわりに

不倫という過ちを教訓に「今度は幸せな家庭を」と心に誓うカップルもいます。しかし、すべての結婚が成功するわけではなく、不倫の果ての略奪婚は多くのリスクをはらむため、おすすめできません。

関係の清算を考えているなら、きれいに別れるためにも一人で考えず不倫や恋愛関係のトラブルに詳しい弁護士に相談しましょう。

 

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タグ : 不倫
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